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サカタのタネの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【証券コード1377】

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株価

サカタのタネとは

株式会社サカタのタネは神奈川県横浜市に本社を置き、1913年創業、1942年設立の老舗企業で、東証プライム市場に上場しています。主な事業は「種子・苗の開発・生産・販売」で、野菜や花の種苗分野で国内外に広く展開しています。

事業内容は大きく分けて3つあります。
1つ目は「国内事業」で、野菜や花の種子・苗の販売を中心に、園芸用品や農業資材なども扱っています。農家や生産者向けだけでなく、家庭園芸用の商品も提供しています。
2つ目は「海外事業」で、世界各国に販売網を持ち、海外の種子会社との提携や現地生産を行っています。特にアジアや欧州、南北アメリカなどで事業を展開しており、グローバルでの売上比率も高いのが特徴です。
3つ目は「その他事業」で、緑化事業や造園関連の事業、流通センターの運営なども行っています。

同社は、野菜や花の新品種の開発力に強みがあり、長年にわたり農業分野の発展に貢献してきました。特にブロッコリーやカボチャ、花の種などで高いシェアを持っています。研究開発にも力を入れており、世界各地に研究拠点を設けています。

全体として、サカタのタネは農業・園芸の基盤となる種子ビジネスをグローバルに展開している企業で、国内外で安定した需要があるのが特徴です。

直近3年間の業績・指標

サカタのタネ(1377) 連結業績推移(3期)

※単位:百万円(連結実績および予想)

項目 2025年5月期 2024年5月期 2023年5月期
売上高 92,920 88,677 77,263
営業利益 12,257 10,495 10,918
経常利益 12,311 11,124 12,304
当期純利益 9,711 16,162 9,489

出典:株探「決算」データ、IR発表資料等(連結)

バリュエーション

サカタのタネ(1377) 連結指標推移(3期)

※PER・PBRは期末株価ベース/営業利益率=営業利益÷売上高(四捨五入、小数1桁)

指標 2025年5月期 2024年5月期 2023年5月期
PER(倍) 21.3 19.7 22.5
PBR(倍) 1.55 1.61 1.47
営業利益率(%) 13.2 11.8 14.1

出典:会社IR資料・株探・四季報データ(連結ベース/2023〜2025年5月期)

投資判断

サカタのタネは、種苗業界の国内トップクラス企業であり、海外展開も積極的に進めているグローバル企業です。連結ベースの数値を見ると、営業利益率はおおむね10〜14%と高く、安定した収益性を維持しています。これは、研究開発力とブランド力が強く、価格競争に巻き込まれにくいビジネスモデルを持っているためです。

株価指標を見ると、PERはおおむね20倍前後、PBRは1.5倍前後で推移しています。PER20倍は、一般的に成長企業としての水準であり、農業関連銘柄としてはやや高めですが、海外展開や新品種開発などの成長期待を織り込んだ妥当な評価といえます。PBRが1.5倍程度という点も、自己資本が厚く財務体質が健全であることを示しています。

総合的に見ると、サカタのタネは「安定した業績と中長期的な成長性を兼ね備えた優良株」です。短期的に急騰するような銘柄ではありませんが、配当や株主優待を含めた長期保有には向いています。
業績の安定性、営業利益率の高さ、世界的な農業需要の底堅さを考えると、今後も堅調な推移が期待でき、**中長期で「買い」または「やや強気」**の投資判断が妥当だと思われます。

今後の値動き予想!!

サカタのタネの現在株価は約 3,875円 です。
この会社は、野菜・花・果樹苗などの種苗の生産・販売を国内外で手掛ける種苗メーカーで、海外比率が高い海外卸売事業に強みがあります。

以下、今後5年間(おおよそ2030年頃まで)を想定して、株価の値動きを3つのシナリオで予想します。

楽観的シナリオ

もしこの会社が、成長市場であるアジア・インド・米州などでの種苗事業展開を加速し、品種開発・販売チャネル・生産拠点をさらに強化できたとします。加えて、気候変動・食料安全保障を背景にした需要増が追い風となり、利益率改善・収益拡大が実現した場合。
この時、株価は現在の3,875円から 7,000円〜10,000円程度まで上昇する可能性があります。年平均でおおよそ +15〜25%/年 程度の成長が想定されます。

中立的シナリオ

種苗市場の成長はあるが、競争が激化し、また物流・原材料・人件費の上昇が利益率の改善を抑えるケース。海外展開も進むが、必ずしも抜本的なブレイクスルーには至らない。そんなとき、株価は 5,000円〜6,500円程度で推移する可能性があります。年平均成長率としては +5〜10%/年 程度です。

悲観的シナリオ

逆に、世界的な景気低迷、あるいは農産物価格/物流コストの急上昇、気候変動による生産不安などが重なった場合。さらに、競合他社や輸入種苗の増加が市場シェアを侵食したとすると、収益が伸び悩む可能性があります。この場合、株価は 2,000円〜3,500円程度に落ち込む可能性があり、年平均成長率では -5~+2%/年 程度、もしくは横ばい傾向となるでしょう。

まとめると、サカタのタネは「グローバル種苗」「農業・園芸需要」という成長テーマを持った企業です。現在の3,875円という株価は、ある程度その成長期待を織り込んだ水準と考えられます。株価を大きく上げるためには、複数の条件(海外展開の成功、品種開発力、コスト管理など)が整う必要がありますし、逆にそれらが順調でなければ下振れのリスクもあります。

この記事の最終更新日:2025年10月23日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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